1時間あったら『ちょいとべ』しない?短時間でも楽しめる!とべ動物園

1時間あったら『ちょいとべ』しない?短時間でも楽しめる!とべ動物園

冒険レベル

朝晩も涼しくなり、もうすっかり秋を通り越して冬ですね!
真夏に暑さと熱気でぐったりとしていた人間には待ちに待った、心休まる季節の到来です。

お散歩にも良い、この気候。
こんな時こそ、西日本屈指の規模を誇る『とべ動物園』に遊びに行ってみませんか?

今回は、なんと「年間40回以上もとべ動物園に足を運んでいる」という、とべ動物園ファンのYさんに短時間でも楽しめる!とべ動物園の歩き方をレクチャーしてもらいました!

あまり時間がないけど動物園を見て回りたい方や、えひめこどもの城からジップラインで飛んで短時間しか滞在できない方も必見です!

とべ動物園を『ちょいとべ』しよう!

とべ動物園ファンのYさん曰く「中心部からそこまで距離が遠くないので、動物園ファンは『ちょいとべ』を楽しんでいます」とのこと。

『ちょいとべ』とは、「ちょいとそこまで、とべ動物園に寄ってくる」を意味する、とべ動物園ファンYさんによる造語です。

「さっそく案内してください!」とお願いすると、Yさんが取り出したのは…なんと、スマホ!

とべ動物園の公式HPやInstagramをチェック!

「まず、とべもり+のとべ動物園リンクから飛べる、とべ動物園公式HPのトピックスInstagramなどで、訪問日にイベントが無いかチェックしましょう!」と話す、とべ動物園ファンのYさん。

開催されているイベント情報はこちらからもチェックできます!

『とべ動物園』では、広大な敷地内に約144種645点(2024.9.現在)の動物が展示されています。
つまり、毎日のように動物たちの誕生日が祝われている可能性があるということなのです!

「今日は、アジアスイギュウの未来(みく)ちゃんの誕生日ですね!こっちです、行きましょう!」と、まるで親しいお友だちを紹介するように話るYさんに、未来ちゃんのお部屋まで案内してもらいました。

未来ちゃんのお部屋の前には、福岡にお住まいのファンからお花のプレゼントが飾られていました。

とべ動物園やとべ動物園に住む動物のファンは、全国各地に居らっしゃるそうで、プレゼントを贈られることも珍しくないのだとか。
ファンにとっても、プレゼントを飾ってもらえて嬉しいですよね。

動物園ファンの楽しみ方の一つには、アニマルのお誕生日を祝うために一目見て、すぐに帰る日もあるのだそう。
これこそ、動物園ファンらしい『ちょいとべ』ですね。

「ここが未来ちゃんのお部屋です。何か、気付きますか?」とYさん。

アジアスイギュウの未来ちゃんは水に入らず、遠くを見ています。
未来ちゃんの横顔が美しい以外、筆者には何もわかりません。

「未来ちゃんはアジアスイギュウなのに、水が苦手なのです。決してプールに入りません。だからほら、今日はとってもプールが綺麗でしょう?」とYさん。

Yさんによると、「この未来ちゃんのエピソードは、飼育員さんによるガイドへ参加した際に聞いたお話」とのこと。
みなさんも未来ちゃんとプールの様子を観察してみてくださいね。

展示エリアの掲示板のチェックも忘れずに!

掲示板には、暮らしている動物たちのプロフィールが掲示されています。

「掲示板には、その子の好きな相手が書いてあることも。頻繁にチェックしていると、推している相手が更新されているんですよ…!この子たちにも、好みや相性がありますからね」とYさん。

もともと動物好きだったYさんは、手ごろな価格で数多くの動物が観察できる『とべ動物園』に、オープン時から良く通っていたそう。

「とべ動物園の公式SNSやガイドツアーで得た情報により、動物の性格やいろいろなエピソードを知り、個体に愛着が湧くようになりました。こういった展示場での掲示板も、多くの情報が詰まっていて見逃せませんね!」とYさんは語ります。

ちなみに、先ほどの写真のプロフィール欄の★は見分けやすさの難易度を表しています。
マントヒヒのエスちゃんの場合、見分けやすさは★★★で『並』レベルです。

エスちゃんを探し、エスちゃんが夢中になっているお相手のポンズ君を探してみてください。

2頭の距離感や暮らしぶりはどういった感じなのでしょうか?
相関関係が分かると観察して得られる情報が増えるので、動物園タイムがさらに楽しめますよ!

ファンサービスが嬉しい!人間好きなアニマルたち

とべ動物園の中には、人間好きなアニマルがいます。
「野間馬の光星(こうせい)君は、特に人間が大好き!展示エリアの前に立っていると、じわーっと近寄って挨拶してくれますよ!」とYさん。

Yさんとは顔なじみになっているのでしょうか、展示エリアの前に立つと即座に駆けつけてくれていました。
その後、筆者が獣舎の前に立った場合もじわっと近付いて来てくれたので、誰であっても近付いてくれる様子。

近付いてくれたら、優しい声と音量で「光星君!」と呼んでみましょう!

「マレーバクのナナハちゃんも、ファンサービス精神が旺盛な子ですよ!ばっちり目が合ったんじゃないか?と、こちらが錯覚するほどです!」とYさん。

お部屋の中にいることが多いナナハちゃんですが、気分が乗ると、とても近くまで寄ってきてくれるそうです。
Yさんはもちろんのこと、筆者の前にも近付いてきてくれました。

一点、ご注意いただかなくてはなりません!
それは、『マレーバクがお尻を向けたら、逃げる!』という点です。

マレーバクがお尻を向けたら、おしっこシャワーが飛んでくる可能性があります。
その瞬間は、右・左・後とどこかの方向に退避しましょう!

とべ動物園内のふれあい売店も要チェック!

とべ動物園内の売店『ふれあい売店』で、ここでしか買えないアイテムをチェック!

店内には、どうぶつに関連するお菓子やグッズがたくさん置いてあります。
Yさんによると「ちょいとべをしながらチェックしていると、少しずつ商品が変わっていて面白いです」とのこと。

とべもり+のスイーツ「お山のフロランタン」も、2個入りのお試しサイズから売っています。
愛媛の特産、はだか麦やミカン・ブラッドオレンジなどを使っている、一枚一枚手作りされた美味しいスイーツです!

とべ動物園オリジナル商品といえば『オランウータンのお守り』!

空中散歩(ロープ渡り)で有名な、スマトラオランウータン『ディディ』の毛を封入してあります。
滑らない!落ちない!ディディの能力にあやかりましょう!

ぜひ、現地でお買い求めください!
遠方の方は、とべ動物園のオンラインショップで購入することもできますよ。

知識欲を刺激する!動物の本がたくさん並ぶ図書室

とべ動物園のこども動物センター内にある図書室には、数多くの生き物にまつわる本が所蔵されています。
図書館の本は貸出禁止で、利用は館内のみです。

貸し出されないので、常に所蔵されているのがむしろ強み!
子どもの自由研究など、調べる際に良さそうですね。

さすが動物園!
とてもマニアックな本がたくさん置いてあります。
知識欲のある方は、ここだけで時間が潰れてしまいそうです!

この建物内には、トイレやオムツ交換が可能な授乳室などもあります。
子どもたちとの休憩にも、ピッタリ!

動物園内に隠れている、ちょっとした遊び心のブロックに気付いた?

ちいさな子どもたちが、「みっけ!」と声を出したくなる『飼育動物たちに擬態したブロック』!

トラ舎では、ホワイトタイガーとタイガー柄のブロックがあります。
ちょっとしたことですが、隠れ〇〇を見つけた時の喜びに近いものがありますよ。

「キリン舎付近には、ブロックだけでなく三角コーンもジラフ柄のものがあります!」とYさん。

他にもちょっとした遊び心が隠れているので、お時間のある方は園内をじっくりご覧になってくださいね。

『ちょいとべ』必須アイテム、年間入園パスポートと普通車駐車場利用券

「快適にちょいとべを楽しむなら、年間入園パスポートと普通車駐車場利用券をゲットするべし!」とYさん。

一般(18歳~64歳)の方には『年間入園パスポート』がおすすめ。1年間とべ動物園に何度でも入園できるパスポートが、大人の入園料3回分の1,500円で購入できます。
年間入園パスポートを提示すると、園内展望レストラン「展望レストラン SKY GARDEN」と軽食コーナー(とべまるカフェ)のソフトドリンクが100円で利用できる、嬉しい特典付き!

『普通車駐車場利用券』は、10回分の料金(3,000円)で11回分駐車できるお得な回数券です。

年間入園パスポートと普通車駐車場利用券は、とべ動物園管理事務所で販売しています。
詳しくは、とべ動物園公式HPをご確認ください。

「年間入園パスポートは顔写真付きなので、毎年作ると思い出になりますよ」とYさん。

色々な楽しみ方がある、とべ動物園

「今回はあえて、王道の展示ゾーンについては触れませんでした」と語るYさん。

いつもは何となくとべ動物園を閲覧していた筆者でしたが、とべ動物園ファンのYさんと一緒に動物園を巡ることで、お誕生日を祝ったり、掲示板で相関関係を知ったりといった、また別の楽しみ方があると知りました。

「とべ動物園は広く、全部を回ろうとすると時間がかかります。しかし県都・松山の中心部から車で30分という立地を生かし、短い時間で楽しむ『ちょいとべ』を重ねることで、動物園との心の距離を近く感じて欲しいですね」とYさんは、笑顔です。

「春になると、観覧展示エリアの中にも桜の木が美しい場所があります」とYさん。

先ほどご紹介した、アジアスイギュウの未来ちゃんの観覧展示エリアも、桜の季節はこのように美しくなるそうですよ。
ニホンザルやヒクイドリの観覧展示エリアも、桜が綺麗とのこと!

今回ご紹介した『ちょいとべ』を楽しむコツを活かしつつ、ぜひいろいろな季節に何度も足を運んでみてくださいね!